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「彼は料理がうまい」 英語発想で

2017年09月20日



 

 「~が上手だ」とか「~がうまい」はgood atだから、「彼は料理がうまい」ならHe is good at cooking.が思い浮かびます。中学校あたりで習ったはずの言い方です。

 

しかし、男の料理の話になって、「彼は料理がうまいんだよ」なんていうとき、ネイティブの人たちの口からでる言葉は、

 

 

 

    He is a good cook.

 

 

 

 です。「彼はいい料理人だ」という言い方が、料理が上手、下手をいうときの決まり文句となっています。これが英語発想の言い方です。

 

   この料理好きの友人から自宅での食事に招かれ、「お前の料理、やっぱりうまいな」と、味をほめるときにも、

 

 

 

  You really are a good cook.

 

 

 

 と同じ言い方をします。

 

反対に「料理が下手」という場合はどうでしょうか、ある和英辞書には「彼女は料理が下手だ」の英語としてShe is poor at cooking.が紹介されていました。たしかにpoor at ….は「~が下手である」で、これもちゃんとした英語なのですが、「私、料理、下手なんです」とか「私、料理は得意ではないのです」というときには、

 

 

  I’m a bad cook.

 

    I’m not a good cook.

 

 が好まれて使われます。「料理が下手」はgood cookの反対のbad cookなのです。

 

 

ちなみに、日本語では「料理が上手とか」「下手とか」状態で表現するところを、英語はcook (料理人)のように「人の属性」で表現することを好む言語です。

 

 

たとえば、「彼はスキーが上手だ」なら

 

 

 

  He is a good skier.

 

 

 

といいます。「上手なスキーヤー」です。同じように、「彼女はピアノがうまい」は

 

 

 

   She is a good pianist.

 

 

 

です。

 

「ピアニスト」といえば、コンサートなどをやれるぐらいのピアノの弾き手などというイメージがありますが、英語では、その技量、年齢にかかわらず、「ピアノが引ける人は誰でもpianistです。Baseball playerも同じで、草野球を楽しんでいる人から、プロ選手まで野球がやれる人すべてを指します。cookも同じで、プロの料理人ではなく、料理をする人はみなcookなのです。

 

日常的なさりげない言葉でも、英語にかぎらす外国語では日本の発想と表現法が違うことがよくあります。「彼は料理がうまい」もその一つです。

 

 

 

(引野剛司・甲南女子大学教授 9/20/2017)

 

 

 

  ここで紹介した表現は、米国での複数の実用例に基づいています。その他の実用例や関連表現は実用・現代用語和英辞典(本体)www.waeijisho.net)をご覧ください。

 

 

 

 

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